第34回日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会

会長挨拶

第34回日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会

会長 大野 康治

大分こども病院 外科

この度、第34回日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会を大分で開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会の会長を拝命し、大変光栄に存じますとともに、大きな責任を感じております。本研究会では、小児外科医・小児泌尿器科医・皮膚排泄ケア認定看護師を中心とする多職種の医療従事者が参加して、それぞれの立場から小児のストーマ・排泄・創傷管理について活発で真摯な討論が行われてきました。本研究会が九州で開催されるのは第8回(大神 浩先生)、第25回(田口智章先生)以来3回目となります。

第34回研究会のメインテーマを「見つめる瞳の願いをかなえよう」といたしました。未熟児・新生児や重症心身障がい児が、私たち医療従事者に助けを求めるためには、瞳で訴えるしか手段がありません。助けを求める瞳を見逃さずに適切に対応することが、私たちに求められる重要な使命であると考えています。研究会のメインテーマに関連して、「君の瞳にキュン」写真展を開催したいと考えております。写真展への応募をお待ちしております。

さて、今回は指定演題として「ビデオで見る基本的手技」のセッションを設けました。第一線の方々の実際の手技を供覧していただきます。また、要望演題として、「ストーマ関連合併症」「低出生体重児のスキンケア」「診療報酬改定に伴う認定看護師の役割の変化」「災害時のストーマ管理」「慢性便秘症:各種下剤の問題点」を予定しております。最近の医療制度や診療報酬の改定により、皮膚排泄ケア認定看護師の位置づけが大きく変化しています。また、年々ひどくなる天災のために、全国で大きな被害が発生し、医療器具の供給にも障害が生じています。便秘症治療においては、ポリエチレングリコール製剤の導入で新たな時代を迎えつつありますが、全ての患者で有効なわけではありません。ここであらためて各種薬剤の問題点について検討していただけると幸いです。要望演題以外の演題も広く受け付けますので奮ってご応募ください。

大分県は九州の東側に位置し、豊後水道をはさんだお隣は四国の愛媛県です。大友宗麟(1530-87)は大分のキリシタン大名として知られています。修道士ルイス・デ・アルメイダは、大分市内のカトリック教会の敷地内に、日本初の西洋式病院(府内病院)を1557年に創設しました。その「西洋医術発祥記念像」が研究会会場の近くにあります。

交通の便が多少不便な点ご迷惑をおかけいたします。大分市は、別府・湯布院・長湯・黒川などの温泉地に近く、また、関アジ・関サバ・城下ガレイ・河豚など海産物にも恵まれております。5月から6月にかけて由布岳や九重連山の山開きがあり、トレッキング好きにはたまらない季節です。ぜひ多くの方々にご参加いただき、研究会では活発な意見交換をしていただくとともに、大分の味に舌鼓を打ち、温泉につかり、疲れた身体を優しく癒していただければと思います。

  • 西洋医術発祥記念像
  • Deep な Beppu
  • 由布岳登山口から